「うさぎ」について…
- hikari4876
- 2023年1月20日
- 読了時間: 7分
更新日:2024年1月5日

モコ 10歳
結構な人が「犬や猫より簡単」と思っているかもしれませんが非常に面倒な動物です。
たしかに、散歩しなくてよいし、吠えたりもしない…キャットウォーク等の設備もいらない…
ですが、電化製品のコードはすぐに噛み千切るし、壁紙をはがして食べたり、家具をかじったりします。
しかも、感電死したり、その食べた異物が消化できずにおなかにつまり、死に至る場合もあります。
ですので、ウサギを運動させる部屋はかなり気を付けなければいけません。
また、ウサギは半年に一回「換毛(毛替わり)」をするのですが、その毛を舐めることでおなかが詰まります。
その場合、犬猫と違い、おとなしくじっとしています。
体調の異常を早急に見つけるのは非常に困難です。
理由は「自然界での本能」です。
ウサギは「草食動物」で、自然界では捕食されるだけの最底辺の動物であり、その進化の過程で「鳴く」ということをしなくなった生き物です。
近くに肉食動物がいる環境で、「こいつ弱っているな」と判断される要素の「鳴く」「弱った動き」を見せないように進化してきました。
それ故に、おなかが痛くても一切弱みを見せずじっと大人しく耐えています。
飼い主にはこれをなるべく早く見分ける注意力スキルが要求されます。
1日遅れれば死ぬ可能性が格段に上がる生き物です。
ですので、スキルのほかにも、エキゾチックアニマルの診察が可能な動物病院をなるべく近く(車で30分以内)に2つ以上確保しておく必要があります。
ちなみにおなかに毛が詰まった時の治療費は8000~10000円程度が普通です。
先日(冬毛換毛時)は10歳という老体のため、入院と精密検査で4~5万円かかったかな?という程度で、それを半年に1回くらいは覚悟していないといけません。
TVで13歳10か月というウサギの飼い主様が出ていましたが、物を常時食べていないといけない性質なので、寝たきりのウサギの介護は「つきっきり」だと言っていました。
かなり大変ですね。
おもいのほか結構なウサギは抱けません。
性格にも育て方にもよるのですが、基本的に「抱かれる」=「捕食動物に食べられる」という進化をしているので、その本能の割合がかなり強いです。
うちの子は迎えた際にはすでに生後6か月を過ぎた成体と同じ大きさになっていたので抱くのは基本無理です。
購入する際に抱けることを確認したのですが、お店にいる際は単にビビッて固まって抱かれていただけでした。
では人になつかないのか?というとそうでもありません。
近寄ってきてなめたり寝転んだりしています。

また、足の周りを「8の字」を書いて回るのは有名ですが、部屋の反対側にいくとダッシュで走ってきます。
これを繰り返し「追っかけっこ」を良くしています。
その際鳴かないのですが「フゴフゴ…」と鼻息を荒くして喜んでいます。
爪切りの「パチッ」という音が気に入らないらしく「脚ダン」をして「やめろ」と伝えてきます。
こういったしぐさで喜怒を察してやらないといけません。
知能は専門書では約1歳程度(犬は3歳)と言われてはいますが、もっと頭は良いと思います。
飼い主の目を盗んでコソっと悪さをするあたり…
結構モノの道理がわかっているようです。
トイレは…半々といったところです。
たまにトイレと違うところでおしっこします。
「しつけ」は強く叩きはしませんが、軽くたたいたり押さえつける(抱っこが嫌いなので「抱っこするぞ~」とする)程度はします。
言葉は通じませんしね。
おかげで結構よい子かとは思います。
怒られる行為を理解しているし…
これ、「理解しなくてよい(しつけない)」と判断するのであれば全然叩かなくても飼えます。
ちなみに強い言葉でしつけするのも体罰と同じです。
言葉の暴力も罪になることが認められていますから…
どちらも「恐怖(嫌なこと)」を与えていますし、どちらも傷つきます。
それに結局「体罰の効果(非体罰、無形力の効果)」って言葉が通じる人間であったとしてもよくわかっていないんですよね…
何故なら同じ個体(同じ人間)を体罰アリ、ナシで同時に、まったくの同一条件で育てることはできない(やり直しはきかない、比較はできない)のだから…
その人の価値観(もしくは結果論)でそう思いたいってだけの話だと思います。
わかってもいない(証明できない)のに知ったかぶり(妄信)して「体罰はダメ」とか言ってる節があります。
そもそも「体罰=暴力」と勘違いしている人間に多い…
もし体罰が絶対悪であるなら「刑務所」は存在しないはずです。「言えば(言うだけで)理解できる」はずですし‥‥
「隔離」は立派な体罰に当たります。(廊下に立たせるはNG)
「刑務所は暴力か?」「いらないモノか?」と言われれば「No」ですよね。
ゆえに「体罰=必要悪(恐怖、嫌なもの)」であるし、「体罰≠暴力」と言えます。
なので私は体罰に当たることもしていますね。
まぁ、その人の価値観でしょうね。
どちらも程度問題…
言葉だけでしつけられると思っているならそれでも良いと思います。
穏やかな口調でしつけなどできないのだし、たぶん私より強い言葉(威嚇、恫喝、言葉の罰)でしつけているのかな?…なんて想像しています。
あくまで個人的に関係が良好、結果が良好なので結果論として「体罰良し」としています。
病気の際は強制的に抱っこしたり、羽交い絞めにしますし、「治療目的」と「しつけ(危険防止等も含める)」で違うということもないかと思います。
「犬の首輪」も暴力ではないですしね。
ウンチはばらまき放題です。これはしつけできない…そういう生き物(体の構造、特徴)です。
乾燥してるのと、メインが牧草なので綺麗(ほぼ牧草の塊)ですが…
これは私もしつけできるとは思いません。
これと同じように「おしっこもしつけできない」として飼うことも全く間違ってはいません。
「しつけ」の面は飼い主によって賛否両論あってよいと思いますし、「他人がどうこう言えることではない…」と思います。
その飼い主がウサギに求めること…ウサギとの関係のあり方…で個人個人で決めればよいです。
飼育に際し、かなり専門書を読み漁りました。
飼う前に3冊…飼い始めてからも含め、中古の飼育書…図書館…20冊はいってると思います。
しかし、かなりでたらめなものもあるので、1冊のみを信用しないほうが良いです。(上記1歳、3歳もかなりアバウト)
もし、そういった努力をしたくないなら「獣医師」の言うがままに飼えばよいかと思います。
うちも餌の量は獣医師の教えを守っています。
ウサギは餌にもかなり気を付けなければいけません。
うちの子はネザーランドドワーフなので、体重の約0.1割…1.3㎏(純血種は1.0㎏のものもいる)なので、ペレットは13g程度を目安としますが、牧草をいっぱい食べたほうが体調が良いので結構少なめにしています。
決して「たべきれるだけ」で見積もっても、体積で見積もってはいけないそうです。
ふわっと固めたもの、ぎっしり固めたものでは同じ体積であったとしても重さはまるで変わります。
朝10ℊ、夜約8g程度にして牧草食べ放題、夜部屋で散歩する際に野菜くず(おやつ)を与えるようにしています。
牧草はウサギにとってはどちらかというと、体には良い、必須な食べ物ではあるが、「まずい食べ物」なので「一番刈りチモシー」「ソフトチモシー」「ウイートヘイ」の3種類を一番刈りをメインに日によって選んで混ぜたりしています。
そこまでして牧草を食べさせないとおなかに毛が詰まります。
本来野生ではそれらをたべて暮らしているのですが、ストレスに敏感で、味覚の鋭いウサギは下手をしたら餌を食べずに病気になったり、死んでしまう恐れがあるので、メインを牧草にし、補助的にペレットを与えるという考えが良いそうです。
ペレットがメインとなってしまうと腸の活動が落ちます。
毛替わりの次期は毎日ブラッシングをするのですが、かなり嫌がります。
逃げ回るのをいかに毛を取るか?の「戦い」だと思ってやっています。
「精神的にもかなりの苦痛を与えているので、体罰に反対の人間にはできないことかもしれないな?(体罰が正しいという意味ではない)」などと思いつつ行ったりしています。
このようにどちらかというと大雑把な人、妄信的な人には向かない繊細な生き物ですね。
日々考えさせられながら飼育しています。
その行程はかなり楽しいです。
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