なぜなら、かなりの数がいるし、回遊しているわけでもないので、時期(6月半ば~10月半ばまで)が来たなら狙って釣りやすい…
暑い年で大雨が少ない年であればかなり釣りやすいです。
とはいってもそれなりのことをしなければいけませんが…
【道具、システム】
”ロッド””リール”はともに最初は3000円クラスのものでよいです。
シーバスロッドでもよいし、エギングロッドでもよいが、万能性からエギングロッドをお勧めします。
リールはスピニングで2000番以上であればとりあえず使えます。
なぜ安いものを進めるかというと、「どうせステップアップするもの」ですし、その「ステップアップの楽しみをロストしてしまうのはもったいない」と考えるからです。
”システム(道具一式)”は自分で組み立てていくものですし、自分で考えて組み立てないと、釣果にもつながると思います。
ちなみに私は11ftもあるサーフロッドで柔らかいヒラメ専用モデルです。
これは通常あり得ない選択といえますが、私の良くいくフィールドと好みの釣り方を考慮しますと結果的にこれがベストとなりました。
若干の向き不向きはあれど、どんなロッドやリールでも釣れます。
以前は一番細いメバリングロッドのULで釣ってたこともありますし…(繊細でやわらかい竿が好みです。)
よく「ルアー釣りはボウズが当たり前」「たまに釣れるもの」と思ってる方が多いですが、たとえ何釣りでもボウズが続くのは何も考えていない証拠ではないか?と思います。
いいわけとして「魚がいないことにしよう…」と思い、延々と同じ釣り方をしてしまう…ということは良くある話ですが、結構釣り方が合わずに「魚に見向きもされないだけでふつうに魚はそこにいる」ということも非常に多いといえます。
なぜなら、「釣れない」と思って考察と実験をしますと、今まで釣れなかった魚が釣れ始めるからです。
「マゴチ」がそうですし、「タチウオ」もそう、あとは「アオリイカ」もそうですね。
適した釣り方をしなければ一切というほど釣れない…
逆を言えば、同じ魚を狙っていても「渋い」という感じであったとしても適した釣り方をすれば釣れる可能性が非常に高いといえます。
以前、シーバスを狙っていた際に、あまりにも釣れないのでいろんなルアーを投げていたらわずか1インチ(5g)の極小ルアーにしか当たりがないことがあったので、特にそう考えるようになりました。
その時の感想は「魚はそこにいたんだ…」です。
その思考パターンで「マゴチが釣りたい」と思ったら考察と実験を繰り返し、ある程度狙って釣れるようになりました。(タチウオもそうです)
しかも、この行程と達成度がたまらなく楽しい…
いや、結構魚はいますよ。ただ釣れないだけ…
もちろんいないところにはいないので、場所を探すのも楽しみの一つです。
ですので、このブログを見た人もその行程を楽しんでもらいたいです。
【ライン】
ナイロンラインの安いものでも釣れなくもないのですが、お勧めはPEラインです。
伸びがなく感度が抜群で、同じ強さの糸でもかなり細いために飛距離が出るのと、ナイロンより弧を描く沈み方(浮力があるため弧を描いて曲がって沈む)をすると当たりが伝わりにくいため、感度が重要となります。
サスペンドタイプ(浮力が少ない)もありますが、根がかりを考えると浮力があった方が良いと思いますし、魚を誘う際にも適したアクションをすると思います。
ルアーのフォール時も浮力が高いほうが沈下速度を落とせるので有利です。
また、これは魚のアタリとり(感度)だけではなく、ルアーの操作性(感度)にも影響します。
よりシャープに動かせます。
これがあって初めて「魚に見える」といういケース(リアクションバイト等)もあるので私にとっては必須です。
高い竿に金を出すならこちらに2000円出した方がよほどいです。
もちろん難点もあり、「テンションを常にかけていないと絡みやすい」「リーダーと結束する専用ノットも必要」などちょっと扱いは難しくなります。
【リグ】
テキサスリグがお勧めです。
シンカー+ビーズ+オフセットフックの構成です。
シンカーが稼働し、かなり魚っぽい動きをします。
もちろん障害物が少ないところ(ヒラメサーフとか)ですとジグヘッドなどでも釣れますし、ダウンショットでも結構なんでも釣れます。
メタルジグ、バイブレーションでも釣れます。
ただ、「より魚っぽいアクションをする」「音で寄せる」「障害物の回避能力が高い」「低コスト」という面でロックフィッシングでは一番優秀なリグといえます。
シンカーの重さは、「底が取れる(着底したのがわかる)程度に軽め」が基本で、そこから様子を見て重くしたり軽くしたりします。
シンカーの重さは、ルアーの沈下速度に影響しますので、食いが悪くなければ重くして沈下速度を速めたり、底や障害物をしっかり感じることができますが、食いが渋ければ底は取れなくとも沈下速度を遅くして食いやすくしたりします。
よくあるのは「いついかなる時でも何g」とかにしている方ですが、速度が合わない場合は釣れません。
そのやり方がマッチした一時的にしか釣れないという理屈になります。
また、軽く(小さく)すれば根がかりも回避しやすいです。
ゆえに、状況によってシンカーを変える必要性があるといえます。
テキサスのルアーはワームを使用しますが、ルアーにおいても同じことが言えます。
状況で変更。
テキサスはシンカーとビーズが衝突する際にカチカチと音を出しますが、魚を寄せる効果があります。(無くても釣れるしスレる場合もあるがあった方が釣れる気がします)
また、シンカーが結び目と衝突し、ラインブレイクを起こすのでビーズは必須です。
私はシンカーは安価な中通しオモリを使用していますが、余裕があるならタングステンがお勧めです。
同じ重さでもはるかに小さく、硬いので根がかりしにくい。
これは、いろんな重さをその時々で使用する私にとってはちょっとハードルが高いです。
そして、高い回避能力と、低コストを生かして、ギリギリまで強気で攻められます。
これがかなりのアドバンテージになる。
【ルアー】
これも何でも釣れるのですが、底を狙う(探る)のに適したルアーは「ワーム」だと思います。
オフセットフックは針先をワームの中に隠せるので、障害物の多い底を狙う際にはかなり有効的、画期的といえます。
しかも、針がかりはそんなに悪くはない…というか、トレブルフックに比べ確実にかかるのでバレにくかったりします。
サーチルアー~常用ルアーとして優秀です。
具体的に使用ルアーを紹介しますと、いろいろ使うのですが、基本「エコギア」製品がメインです。
入手しやすく、安く、種類が多く、硬さや、耐久性等の性能が良い…そしてバイトが安定して出る…
しかも、ワームはその安さとラインナップからいろんな考察(楽しみ)を与えてくれます。
少し紹介しますと…
《形状》
①バグアンツ
甲殻類(エビ、カニ)を模したルアーです。
基本的に甲殻類を意識した動かし方で、スローな速度で誘います。
沈下速度も遅いです。
形状から空気抵抗がかなりあるので飛距離が落ちやすい点に注意です。
2インチと3インチではかなり大きさ=抵抗が増し、飛距離はがた落ちします。
食いが渋いときや、バイトが下手な魚に効果的です。
低速時でも触手やハサミがヒラヒラ動き、魚を誘う力が強いのが特徴です。
②ロックマックス
甲殻類~魚を模したルアーです。
スローで甲殻類、早いアクションで魚に見えます。
サーチルアーとして優秀ですが、スレやすいので注意が必要です。
リングテールがバタバタ動き魚を誘う力(波動)が強いのが特徴。
沈下速度はまぁまぁ遅いです。(①と③の中間)
飛距離も若干落ちます。
③グラスミノー
魚を模したルアーです。
ロックマックスでスレた場合に使用するとよく効果を発揮しますが、最初からシャッドテールがピロピロ動く波動で魚を誘う力も優秀です。
沈下速度は普通です。(これを基準としています)
飛距離は普通です。
明るくなったらこれを多用します。
④ストレート・ピンテール(カタクチミノー。他ミミズ型)
魚~イソメ(ミミズ)を模したルアーです。
シャッドテールでも擦れている場合に効果的です。
沈下速度は最も速いです。
飛距離も一番飛びます。(シャッドテールとそうは変わらないが)
魚はその波動でも餌を判断するといわれていますので、形状の違いは釣果に影響しやすいと考えます。
ですので、微波動のピンテールも常備しておかなければなりません。
魚型はゆっくり動かした場合イソメに見えるかどうかわかりませんが、イソメ型のストレートは速く動かすと魚に見えます。
②ロックマックスから入り、食いが渋いときは①バグアンツに…スレていると思ったら③シャッドテール、④ストレートにしていきます。
また、日中はほぼ③シャッドテールを基本とし速い動きで誘います。
《色、模様》
白、赤、緑、茶色、黒、透明…と本当に様々な色と模様が存在しています。
これもその状況によって適したカラーが異なりますので、それを探ることが釣果に影響を与えます。
①ミッドナイトグロー(白・夜光)
夜のサーチルアーとして優秀です。
しかし、「月の明かり」次第で結構変わるので、あくまでサーチの基準的な存在として使用します。
また、光りすぎるとスレやすいので注意が必要です。
その場合は、パールグロウがお勧めです。
②ピンクグロー(夜光)
私は使用しませんが、1色しか使わないとしたら「万能」といえる色です。
夜間から日中まで釣れます。
③ロックフィッシュインパクト(オレンジ)
夜間①が通用しない場合や日中などはこれがキジハタには「定番」といえる色です。
④クラブシェルパンプキン(茶色)
③と同じ理由で、より渋い時に使用します。月明かりが強い際はなかなか良い効果を発揮します。(月夜は黒が適しているといわれる)
これしか食わないときがありますので、ラインナップから外せません。
⑤北陸クリアホロ(透明グリッター入り)
マズメ~日中に効果絶大な色です。
どうもキスに見えるらしく、人間の目でも水中で面白い色(うっすら青く発光しているような色)に見えます。
明るくなったら、よくこれに変えてます。
おもに夜間に①ミッドナイトグローから入り、③オレンジ~⑤クリアホロで探りながら釣っています。
逆に言うと延々とミッドナイトグローでも釣れるときがあるのですが、その場合そのままのことも多いです。
魚の反応を見ながら釣る。釣れないほうが忙しい…といえます。
その証拠に、釣れない年ほど、カラーが増えます。
ピンク、赤は一般的に釣れるといいますが、私はどうも釣れるイメージがイマイチわかない、使いどころが絞れないのであまり使用しません。
しかし、たぶん万能的に釣れますね。
仮に2色だけしか持てないとしたら私でもピンクと赤にします。
ただ、「持てる」ので選択してません。
この「形状」「色」をこまめに変え、同じ形状、色でもアクションをこまめに変える…
逆に言うと、こまめに変えなければ釣れる確率が下がる…
「当たりを探す作業」です。
ですので、「何を変えるか?」でいつも迷いますし考えます。
呑気に釣りはしていられません。
これに場所の選択も加わりますので、たとえ5時間あっても1分1秒もったいないです。
ゆえに疲れるし、かなり楽しいですね。
これを行ってから毎年、年間を通して釣果は9割以上(ボウズ1割以下)です。
私のシステムの基礎は「ルアー」です。
「これをどう生かすか?どう泳がすか?」でシステムを組み立てていきます。
ここから「リグ」を模索し、「ライン」を選び、「ロッド」をあわせ、「リール」を決める…というパターンです。
重要度もそれに準じますので、ロッドとリールはなんでもよいと考えます。
逆に言うとロッド、リールの選択肢がやたら増えるのでブレやすいですが、ルアーに近いほどブレません。
ほんと、思いっきり柔らかい、思いっきり硬いという真逆の性質のロッドを持っていますが、そのどちらもメリット、デメリットがあり、「絶対」はあり得ないんです。
【場所、ポイント】
キジハタは基本どこでも釣れます。
テトラや岩が沈んでいる場所を狙えばかなりの確率で釣れます。
そういったポイントは結構多く存在します。
私が良くいくのは新潟西港、臨港です。
子供の頃良く行っていたし、自宅から一番近く、しかも人がいない…
ルアーフィッシングは人が込み合うとできません。
魚も警戒したりしますし…
臨港は「川」」「外海」「桝(テトラで囲われたところ)」と様々なポイントがあり、そのいずれも大物が狙えます。
例えば大雨が降り水が濁った際には川側はルアーを魚が発見しづらくなりますので、”それなり”に釣ったり、海側で釣ったりできます。
また、数年前の酷い濁りでだれも釣れなかった年でも枡の中では水が澄んでおり、結構釣れたりしました。
荒れた時も枡の中はねらい目です。
各枡の中にもヒラメ、マゴチ、キジハタ、カサゴがいます。
かなり広大なフィールドにいつも数人程度しかいないのが臨港です。
【釣り方:アクション】
リフト&フォールが基本となります。
構造(考え方)は単純です。
「落としてしゃくりあげる」です。
この繰り返しで釣っていきます。
釣りのアクションはすべて「引く(しゃくる)」か「止める」かです。
ロッドでもリールでも同じですが、この動作の強弱と間隔とその組み合わせでしかありません。
しゃくって落とす…しゃくって落とす…の繰り返し…
これを海底からどのくらいしゃくりあげるか?は、その後にアクションを止めて落とした時の「カウント」で考えます。
大体1mくらい上がっているのではないかと思いますが、結構上げたほうがキジハタの食いつきは良く感じます。
これを30㎝くらいしか上げずにうごかしますとカサゴが多く釣れます。
キジハタなどは特に上を向いて泳いで餌を待っているので、上からアプローチしたほうが釣れやすいです。(水族館に行って見てください)
こういった意味からもラインはなるべく真上に引き上げやすい浮力がある方が釣れやすいと考えます。
ヒラメやキジハタはかなり早いアクションを好みます。
ですので、しゃくる際はラインのテンションも考え、ロッドをしゃくると同時にリールを一回転させます。
それを3~4回行った後に停止=フォール(カーブフォール、テンションフォール)させカウントを取りながらアタリを待つ…
ということを繰り返します。
ヒラメはしゃくる際にもアタリがありますが、キジハタはほぼフォール時にアタリがありますので「向こう合わせ」ではなく「確実に合わせる」必要があります。
リールのみのアクションで、ゆっくり5~6回(リールの巻き取り量によって移動距離は異なる。私のは1回転99㎝)巻いて底まで落とす…というパターンもヒラメによく使いますが時には有効です。
釣り方的にはこれを数mおきの間隔で探っていけばよいだけです。(ただしルアーチェンジなどの要素が加わると難しくなる)
【取り込みまで】
魚がかかったら強く合わせ、そのあとはただ単にゴリ巻きです。
緩めたら根に潜られます。
潜られたら2~3分ラインを緩めて待てば出ることもあります。
しかし、その力は強く、ストリンガーにつけておいた35㎝のキジハタがケーソンの継ぎ目に入り込んだ際にかなり引っ張ったのですが、エラやヒレを張って出てこず、ストリンガーを切る羽目になったことがあるくらい、「力ずく」では無理といえます。
ですが、待てど暮らせど出てこないときもあるので、基本魚にリードをあたえずゴリ巻きします。
ですので私のリールはハイギアで1回転で99㎝巻き取れるものを選びました。
キジハタは35㎝でもかなり引きますし、釣りあげるまでなかなかスリリングです。
70㎝のシーバスがつまらなく感じます(かかってシーバスとわかった瞬間「楽勝」と思ってしまう)し、50㎝のヒラメにも味でも引きでも勝ると思いますので、ぜひ釣ってみてください。
かなり楽しいし、おいしいです。
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